私は学生時代に広告の勉強をしており、仕事でも広告物の企画制作に携わりたいと思っていました。一見、広告とは関係ないように思えるコミュニケーターの経験では、お客様が広告のどの部分に惹かれてお電話くださったのか、どのような広告表現によって商品にどのような期待を感じてくださったのかなど、毎日30名程のお客様との直接のコミュニケーションによって、リアルな声や反応に触れ続けました。会話を通して情報提供と収集を同時に行いながら「どのような方に、どのようなモノ・コトを、どのように伝えると、どのように感じていただけるのか」。販促のベースとなる感覚を分かりやすく身につけることができたと思います。
7年目からはブランディング活動におけるWEB上のコミュニケーション設計も兼任。WEBは、購入検討中の方から既にご愛用中の方、さらにお客様以外の方もご覧になるオープンな媒体で、今やHP・SNSでブランドの世界観を伝える手法はスタンダード。Coyoriはその面でまだまだ伸びしろがあり、全社的にもオンライン広告への投資比率を上げようとしていた矢先であったため、それまでCoyori事業部の外にあったWEBマーケティング機能を事業部内に移しました。
WEB領域未経験の私は、サイトの課題洗い出しや企画の立案など各プロセスを、社内のシステム担当者やパートナー企業の方と連携し、時にはメンバーに教えを乞いつつ進めていきました。そんな中、手にした本で「WEBは仕組み・手段に過ぎず、大切なのは中身」という主旨のメッセージを見て、膝を打つ気持ちに。これまでとことん考えてきた「誰に何を伝えるか・どのように見せるか」この本質こそが大切で、媒体は”手段”として駆使しなくては、と捉え直せたのです。Coyoriの存在を知らないお客様やメディアの方たちに認知していただき、ファンになっていただくミッションはそのままに、活動の幅を広げました。ブランドや製品の単なる紹介だけでなく、季節のイベントや肌悩みに関する写真・コメントを各種SNSで発信したり、美容雑誌で特集された製品への嬉しい反響を、愛用者のお客様へ感謝の気持ちとともにご報告したりと、WEBでやりたかった取り組みにどんどん着手し、嬉しいサイクルを生めています。ブランディング活動ではメディアの方と接する機会が多く、他社ブランドと比較される中で発見できる自社ブランドの魅力もあるため、それを社内にフィードバックして新たな活動へと活かすきっかけづくりも私の大切な役割だと感じています。様々な立場を経験してきた身として全体を見渡し、媒体の垣根なしに、さらにできることがないか考え、魅力的なコンテンツを作ることに最も汗をかくチームであり続けられるよう推進していきます。
上記掲載内容は、2017年10月時点のものです。